羊毛価格の推移

昨年の10月頃からでしょうか、羊毛価格の高騰やその影響でウール製品の価格が上昇する可能性があるという記事をみるようになりました。
そんな羊毛の直近の価格の推移ですが豪ドルベースでみると2018年の10月以降下落トレンドになり10%以上下落し、11月中旬下げ止まった後、緩やかに上昇を続けていて、前年同月と比べると約5%増といったところです。ただし、USドルに換算すると豪ドルが安くなった影響もあり前年並みの水準になりますが。

直近の羊毛価格の動向

羊毛ですがドルベースでみると2011年頃にも高騰しています。この時は2009年比で約2倍程度になりました。2000年代は割と安定していたのですが2010年代は変動が割と大きかったように思います。2011年に高騰した後は下落トレンドに入りし、2015年までそれが続きました。この間の40%程度下落し、その後また上昇トレンドに。現在では2015年から40%程度上昇していますが、2011年の水準には未だ達していないといった感じです。
詳しくはAWEXで価格の推移を確認できますので興味のある方は確認してみてください。

素材価格ですが上昇するとニュースになりますが、下落した場合はあまりニュースにはならないですよね。

素材価格の変動が大きかった2010年代

2010年代はリネン、羽毛などの素材や革製品の価格も上昇していて、購入する際には工夫しないとなぁと思うことが多くなりましたが、そんなことには勿論限界がありますのでちゃんと1つの商品を大切にケアしながらつかわないとなと改めて考えたりします。

来年はダウンジャケットの価格が上昇するというニュースも結構たくさん見ましたし、どうなんでしょうね。まあ生産者的には所得が増えるので良いのでしょうが、所得のそれほど高くない購入者にとっては嫌な話です。

こうした素材の価格は2000年代に入って価格の変動がかなり激しくなったイメージがあります。ここのところ中国の経済減速の影響が統計指標にも表れてきていて、中国での需給の動向がこれらの素材の価格にも影響しているわけで、今後どうなるのか少し気になるところです。
とはいえ、なるようにしかならないし代替品もなければ高くなっても仕方なく購入しますが。

あまり購入しているわけではありませんが、ブランド物の価格に占める素材の価格というのはかなり小さいわけですが、こういうときはきっちり価格が上昇するんだろうなぁと思ったりしました。Richemont,KERING,Hermes,LVMH,モンクレールなどは利益率の高さが目につきますし、やっぱりその値付けが維持できる力というのはすごいものがありますね。

参考

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