フェルメール展(東京展) 混雑なく鑑賞できました

上野の森美術館で開催されいてるフェルメール展に行きました。
今回のフェルメール展は、日本美術展史上、最大の「フェルメール展」と謳われており、2008年に東京都美術館で開かれた「フェルメール展」での7点を上回る作品が展示されています。

開催期間は東京展が2018年10月5日~2019年2月3日まで。
その後の大阪展が大阪市立美術館で2018年2月16日~2018年5月12日まで開催されます。
東京展と大阪展では展示されるフェルメールの作品数が違っていて、東京展で展示されるフェルメールの作品は9点、大阪展は6点。

フェルメール展 混雑なく鑑賞できました

今回のフェルメール展ですが、混雑を回避するために日時指定入場制となっているのですが、それでも日時によってはかなり混雑してるようなのでなるべくゆっくり鑑賞できる時間帯を予約することに。
私が行ったのは日曜日の最終の時間帯である19:00~20:00の回。
18:40頃到着したのですが、既に20人~30人くらい並んでいました。ただ、会場は閑散としてそうな感じでもあったので、寒いしもしかしたら少し早く入れるのかなと期待したのですが、入場できたのはきっちり時間どおりの19:00。寒い時期なのでそれなりの恰好で行くことが望ましいかもしれませんね。

会場は、他の作家の作品の展示室 → フェルメールの部屋 という順になっています。順にみていく人が多いこともあり、入り口付近が渋滞していました。係りの人が先にある作品から見てくださいとアナウンスをしていたので、さっそくフェルメールの部屋に向かうことに。

フェルメールの部屋は、前の回の入場者の大半が既にいなくなっていてかなり閑散とした状態。ゆっくりと作品を鑑賞できました。その後、入り口に戻ったところ入り口も閑散としていて最初の展示室には数名しか鑑賞者がいないといった感じになっていました。その後ほとんど人がいない展示室を順に進み、最後にもう一度フェルメールの部屋に戻りましたが、ここでも多くの人がすでに退場していたので、2回目のフェルメールの部屋もゆっくり鑑賞することができ、スタッフの人に聞くとその日はかなりお客は少ないのでゆっくり鑑賞できますね、と言われたこともあり少し得をしたような気分になりました。

入場料自体は他の美術展との比較で言えばかなり高価ではあるのですが、日時指定入場制のためかなりゆったりと鑑賞できました。日時指定入場制というのはなかなか良い制度ではないでしょうか。
混雑している人気の美術展だとなかなか難しいのですが、今回は作品ごとに近くで鑑賞→少し離れて鑑賞→斜めから鑑賞みたいな感じで鑑賞することもでき、立ち位置で受ける印象が異なることもあり一層楽しめました。

フェルメール展の図録
フェルメール展 図録

以下、フェルメール展の参考情報です。

フェルメール展の入場料

東京展

当日 一般 2,700円、大学・高校生2,000円
前売り 一般 2,500円、大学・高校生1,800円

図録付前売券

図録は3000円ですが、図録付前売り券は5000円なので図録付前売券を購入することで図録を2500円で購入することができます。

大阪展

当日 一般 1,800円、大学・高校生 1,500円
前売り 一般 1,600円、大学・高校生 1,300円

東京展は日時指定入場制

以下の6つの時間帯に区切り入場者を制限する制度。
① 9:00~10:30  ② 11:00~12:30  ③ 13:00~14:30 
④ 15:00~16:30  ⑤ 17:00~18:30  ⑥ 19:00~20:00

※日時指定入場制は入場時間の指定で閉館まで時間制限なく鑑賞可。
※閉館は20:30(開館・閉館時間が異なる日があります。)

東京展ですが、会期中、一部作品の展示替えがあり、「赤い帽子の娘」は10月5日〜12月20日、「取り持ち女」は1月9日〜2月3日の展示となります。
また、東京展は日時指定入場制ですが、大阪展では日時指定入場制ではありません。
入場料も異なり大阪展の方が作品数が少ないためか安価です。
音声ガイドですが通常は有料なのですが、今回のフェルメール展では音声ガイドを無料で提供されます。2時間あれば大抵の人は1点1点ゆっくり鑑賞できると思います。

フェルメール展の展示作品

鑑賞できるフェルメールの展示作品は以下のとおりになります。

東京展

1. 牛乳を注ぐ女 1658-1660年頃 油彩・カンヴァス 45.5×41cm アムステルダム国立美術館
2. マルタとマリアの家のキリスト 1654-1655年頃 油彩・カンヴァス 158.5×141.5cm スコットランド・ナショナル・ギャラリー
3. 手紙を書く婦人と召使い 1670-1671年頃 油彩・カンヴァス 71.1×60.5cm アイルランド・ナショナル・ギャラリー
4. ワイングラス 1661-1662年頃 油彩・カンヴァス 67.7×79.6cm ベルリン国立美術館
5. 手紙を書く女 1665年頃 油彩・カンヴァス 45×39.9cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー
6. 赤い帽子の娘 1665-1666年頃 油彩・板 23.2×18.1cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー(12月20日(木)までの展示)
7. リュートを調弦する女 1662-1663年頃 油彩・カンヴァス 51.4×45.7cm メトロポリタン美術館
8. 真珠の首飾りの女 1662-1665年頃 油彩・カンヴァス 56.1×47.4cm ベルリン国立美術館
9. 取り持ち女 1656年 油彩・カンヴァス 143×130cm ドレスデン国立古典絵画館(1/9(水)~会期終了まで展示)

大阪展

1.手紙を書く女 1665年頃 油彩・カンヴァス 45×39.9cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー
2.取り持ち女 1656年 油彩・カンヴァス  143×130cm  ドレスデン国立古典絵画館
3.恋文 1669 - 1670年頃 油彩・カンヴァス  44×38.5cm  アムステルダム国立美術館
4.手紙を書く婦人と召使い 1670-1671年頃 油彩・カンヴァス 71.1×60.5cm アイルランド・ナショナル・ギャラリー
5.マルタとマリアの家のキリスト 1654-1655年頃 油彩・カンヴァス 158.5×141.5cm スコットランド・ナショナル・ギャラリー
6.リュートを調弦する女 1662-1663年頃 油彩・カンヴァス 51.4×45.7cm メトロポリタン美術館

真珠の耳飾りの少女

今回のフェルメール展では、フェルメールの中で最も知られている作品の1つである『真珠の耳飾りの少女』は来日しないということなので少しがっかりしてしまいましたが、過去に開催された美術展では来日していることもあるので、次の来日に期待したいと思います。
過去に真珠の耳飾りの少女が展示された美術展
1984年「マウリッツハイス王立美術館展」 北海道立近代美術館、国立西洋美術館、愛知県美術館
2000年 「日蘭交流400周年記念特別展覧会 フェルメールとその時代」 大阪市立美術館
2012-2013年「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」 東京都美術館、神戸市立博物館

ヨハネス・フェルメール(1632-1675)

1632年、オランダのデルフトに生まれ。オランダ絵画黄金時代に活躍した画家。寡作でも知られ、現存する作品も少なく、国内外での人気も高い画家です。
フェルメールの絵画には当時純金と同じほど高価だったラピスラズリを原料とするウルトラマリンが使われていて、フェルメールの青はフェルメール・ブルーとも呼ばれています。

参考

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