寝具での寝汗対策

冬の寝汗対策

冬の寒い日に、ポリエステルなどの化繊の敷パッド、アクリル毛布、1.4㎏くらい羽毛が充填された重厚感のある羽毛布団という組み合わせの寝具を使っている人は多いのではないでしょうか。
こうした組み合わせの寝具を使っている場合、普段は気にならないのですが、体調が悪いと酷い寝汗で目覚めるなんてことになりがちです。

この組み合わせの欠点は汗がうまく寝具に吸収されず蒸れてしまうことにあります。そうすると汗が冷えて更に体調が悪化する原因にもなります。

10代から20代の前半、これに近い組み合わせの寝具を使っていて、時々ですが寝汗で目が覚めてしまったってことがありました。体調が悪いなと思って我慢するわけですが、今考えると寝具にもいくらか原因があったのかなと思わないでもありません。

特に普通の化繊の寝具というのは吸湿性に乏しいことが欠点として知られています。人は汗をかくので、寝具に化繊を使う場合は体から離して使うということが原則だったりします。具体的に言えば、マットレスの生地が化繊でも敷きパッドは側地が綿、中身はウールにするみたいな話です。

室温と寝具の組み合わせで寝室の環境を改善

エアコンなどを使用して快適な室温を保ち、そのうえで吸湿性の高いウールやキャメルの敷パッドや軽め羽毛布団にリネン製のベッドリネンを選ぶことが寝具による寝汗対策になります。

どうしても室温が低い場合は掛け寝具を1㎏程度の羽毛布団にして軽いカシミヤのブランケットを掛けても良いと思います。私は真冬はこの組み合わせです。

吸湿性という観点で考えると、側地やブランケットの経糸にポリエステルなどの化繊が使われていないことが重要なのですが、急に必要になって慌てて価格重視で選んだらよくみると化繊だったみたいなことが起きがちです。ちょっとしたことですが快適さが違います。

敷寝具で寝汗や冷え対策

寝汗対策や冷え対策という観点では敷寝具の役割が重要になります。
安価な化繊の敷寝具は避け、ウールやキャメルなどの吸湿性に優れたものを選ぶのが良いと思います。薄手の敷きパッドなら1万円、比較的厚手でも2,3万くらいから揃ってます。

綿の布団ですが、吸湿性はとても良いのですが、発散性にはやや難があります。綿の布団を使用する場合は干すなどして寝具の中の水分を飛ばしてやる必要があります。こまめに手入れをすれば安価な割にとても良い寝具だといえます。

電気毛布を使う場合

電気毛布をつけっぱなしにしておくことも寝汗の原因になります。
寝具を温めるため寝る前につけておき、寝る時には電源オフにすると良いといわれています。ただ、それなりの寝具があれば電気毛布はそもそも不要です。化繊素材の電気毛布を使うくらいならエアコンを使ったほうがずっと快適です。

バランスの良い寝具選びが重要

掛け寝具にこだわりすぎるあまり、敷寝具を妥協して安価な化繊にするという組み合わせは、コスパ的にも悪いので、そうならないように掛け寝具をほどほどにして敷寝具に予算を回すといったことを検討したほうが良いと思います。要はバランスです。

寝具ですべてが解決するわけではありませんし、体質、体調、食べ物、ナイトウェアの素材、ストレスなどいろんな要因が重なってのことですが、酷い組み合わせの寝具を変えると思った以上の効果があるかもしれません。

参考

それぞれの寝具の選び方については以下で解説していますのでご覧いただければ幸いです。
  1. 羽毛布団の選び方 ポーランド産グースの羽毛布団を購入したときの話
  2. 布団派 ベット派 選び方のポイント
  3. 馬毛枕 枕選びのポイントと馬毛で作る簡単自作枕
  4. イワタの敷きパッドを使ってみた感想~敷きパッドの選び方~
  5. bodydoctorのマットレスを購入したときの話
  6. Alexandre Turpaultのピロケース ベッドリネンの選び方
  7. 毛布の選び方 カシミヤ毛布の特徴と使用感 お勧め毛布素材
  8. ベッドの選び方 木製ベッドを選ぶときに大切な木材についての知識 ~無垢板、突板、プリント合板の違い~
  9. 寝具のメンテナンスと使っている寝具の紹介
  10. 夏にだけ使う寝具(麻の汗取りパッド)
  11. 合い掛けの羽毛布団が活躍する季節
  12. 自作枕の高さ調整 馬毛枕の場合