アレクサンドルチュルポー(Alexandre Turpault) リネンのピロケース

アレクサンドルチュルポー(Alexandre Turpault)のリネンのピロケースを数年前に購入しました。リネンにしては肌ざわりが良いこともあってその後も時々購入しています。
ピロケースの素材としては綿よりもリネンが優れています。ただ、リネンのざらついた紙のような感触が苦手で綿を使っている人も多いと思いますが、このアレクサンドルチュルポーのリネンはサラッとした風合いで安価なリネン特有のざらつきがないため気に入っています。

リネンの老舗 アレクサンドルチュルポー

アレクサンドルチュルポーの創業は1847年。170年以上続くブランドです。フランスの家庭用リネンを扱う老舗で、伊勢丹新宿店などの比較的大きな百貨店などで扱われていています。Alexandre Turpaultですが、1999年にGROUPE VDS(フランスのNieppeにあるリネン会社)に買収されました。日本では麻平が代理店になります。

ベッドリネン、テーブルリネン、バスリネンだけではなくクッションやアルパカ、モヘヤ、リネンなどの素材を使ったスローなどを販売しています。

アレクサンドルチュルポーのベッドリネン

リネン100%のもだと以下のようなシリーズがあり、Lourmarin、ULYSSEはスペイン製。平米あたりの重量が140gとリネンとしてはかなり軽量な部類。夏用とありますが、夏だけではなく冬でも勿論使えます。冬用の布団は重量があるのでデュペカバーは軽いほうが良いと考えているので私は厚みのあるリネンよりも軽いもののほうが好み。
Lourmarin、ULYSSEは上述したとおりスペイン製ですがアレクサンドルチュルポーのリネン製品の大半はフランス製です。

Bastideは表裏で違う色の生地をつかったシリーズで色の組み合わせが数タイプあります。REGENCEはVenetian laceがあしらわれた白のリネンのシリーズ。
CYTHEREはオーソドックスなベッドリネンで一部にHemstitchがあしらわれていて、色は白とナチュラルがあります。

アレクサンドルチュルポーのリネン100%のベッドリネンのシリーズ

  • Bastide
  • REGENCE 
  • CYTHERE
  • Lourmarin
  • ULYSSE

私の使っているアレクサンドルチュルポーのピロケース

上記のシリーズにそれぞれピロケースがあるのですが、私が使っているのは140g/㎡の軽いプリント柄の生地を使ったLourmarinっていうシリーズのもの。ほとんどの商品がフランス製なんだけどこのシリーズはスペイン製です。
旦那が使っているのがBastideっていうシリーズでこちらの生地のほうが少し重量があります。フランス製で価格はLourmarinよりBastideが少し高めです。Lourmarinは日本の代理店である麻平のサイトをみたところ現在は取り扱っていないようです。

Alexandre Turpault ベッドリネン
Alexandre Turpaultのベッドリネン

Alexandre Turpault ベッドリネン
Alexandre Turpault ピロケースとフラットシーツ


Alexandre Turpaultのピロケース
Alexandre Turpaultのピロケース 
フランス製(下)とスペイン製(上)
上が廃盤になったLourmarinのピロケース
Alexandre Turpaultのピロケース Bastide
Alexandre TurpaultのBastide ピロケース 

アレクサンドルチュルポーのリネンのピロケースの価格

Bastide サイズ:45cm×65cm カラー:white/natural  17,000円
Bastide サイズ:50cm×75cm カラー:white/natural  19,000円
Bastide サイズ:45cm×65cm カラー:white/navy  18,000円
Bastide サイズ:50cm×75cm カラー:white/navy  20,000円
※2018年10月時点の価格 税抜き 

快適なリネンのピロケース

綿製品でも海島綿なんかの素晴らしいものがたくさんあるけど、ベッドリネンではさっぱりしたリネンの肌触りが好みでこれは冬でも変わりません。

これは湿気たときの綿の感触が苦手なことが原因だったりします。どんな高級な綿でもやっぱり汗なんかで湿気を持ってしまうと、どうしても不快に感じてしまいます。しかもリネンと比べると乾くのも遅いので不快感が長く続きます。

アレクサンドルチュルポーのベッドリネンの使用感

アレクサンドルチュルポーのリネンのピロケースはサラッとした風合いで皮膚への刺激も少なく、安価なリネン製品特有のチクチクザラザラした感じもせず、馴染むと更に柔らかさが増します。リネンの特徴の1つになりますが、皮膚の表面の水分を吸収し発散させる働きがあるため、肌への密着感がなくさらっとした新鮮な感触が続くので心地良く快適です。

昔は高番手のサテンのピロケースが好きでした。サテンってとっても柔らかくて触るといい感じじゃないですか。お店で触って選ぶとどうしてもサテンに手が伸びました。
でも、実際に使うとなるとリネンが断然気持ちいいんですね。
なのでベッドリネンはリネンばかりです。

コスパの良かった帝国繊維のリネンのピロケース

少し前までは帝国繊維がベッドリネンをいろいろ販売していて時々購入していましたが、安い割に品質がそこそこ良かったのでよく使っていました。時々半額になるのでその際に購入すると安く入手できありがたかったのですが、残念なことにリネンの小売からは撤退したようです。手軽に買えるリネン製品だっただけに残念です。

4,5年前は上述した帝国繊維ってところのピロケースを、ここ数年は比較的薄手でやわらかい感触が気に入っているアレクサンドルチュルポーをよく使っています。

リネンという素材について

リネンは、亜麻の繊維を原料とした織物のことです。
原産地はコーカサスから中近東で、歴史も古く紀元前6000~5000年頃から栽培がはじまっています。日本には、1690年(元禄3)に渡来。

利点は、
  • 利点としては
  • 通気性が良い。
  • 吸水性がある。
  • 水に濡れることで強度が増し洗濯に強くなる。
  • 抗菌性と帯電防止性に優れている。
欠点は、
  • しわになりやすい。
  • カビに弱い。
  • 摩擦や水に濡れた状態で毛羽立ちやすい。
  • 伸縮性がない。
  • 保湿に乏しい。
です。

リネンの品質表示

家庭用品表示法で、「麻」という表示ができるのは、亜麻(リネン)又は苧麻(ラミー)を材料とした製品に限ると定められていて、それ以外は、指定外繊維になっちゃいます。

表示については消費者庁の「繊維の名称を示す用語」(消費者庁)ってところにまとめられています。自分が購入したものが何か気になる場合は調べてみてください。

亜麻と苧麻

麻というと、亜麻と苧麻になるんだけど、亜麻のほうがやわらかい感じがするものが多い気がしています。
ただ、絶対的に亜麻が良いかといえばそうではなく、紡績の技術や織り方による品質の差も大きいです。自分で触って選ぶ場合は良いのですがネットで購入する場合は、届いたものが想像してた感触と全然違ったってことになる可能性も結構あります。

ピローケースの価格帯

プローケースですが百貨店、スーパー、布団屋、それにニトリやイケヤ、無印良品の他、amazonや楽天なんかのネットショップでも売られています。
サイズは40cm×60cmが一般的。大きめのサイズだと50cm×75cmになります。サイズを間違えないように注意が必要です。大きいサイズのほうが通常は割高です。

価格帯は私の使ってるものだと日本製だと1000円~3000円くらい、海外のそこそこ有名なものだと6000~8000円くらい。実際に購入した価格なので定価だともう少し高価です。

海外製はやっぱり割高になりますのでコストパフォーマンスは悪いです。日本製の割と安価なリネンのピロケースと比較すると海外製のものは、糸のレベルや織りが違っているような気がします。(糸のレベルはもしかしたら原材料の違いも含まれているかもしれないですがリネンはそうしたスペックがあまり表にでていないのでよくわからなかったりします。)。老舗のそれなりの製品を作るところだとやっぱり長年の経験から、最低限の品質を確保するためのこまかな気配りがあるように思います。これは糸のランクだったり、布の厚みだったりと細かな話になるのですがそういう情報の蓄積を良い意味でうまく活用できているところが老舗なんだと思います。コスト削減とか利益率の改善のために少しずつ妥協して品質を落としていくと、どうしようもない製品であったり使いにくい製品ができてしまう訳なのでなるべくそういう方向に向かわないで欲しいなと思っています。

リネンは糸が特に重要だといわれています。糸の違いが厚みや耐久性、風合いの違いにつながっていて、それがちょっとした使い心地や完成度、耐久性なんかにも少し影響しているのかなって思います。

リネンは綿と違ってランクとかスペックがそんなに細かく表示されていないことが多いです。それに使ってみないとわからないってところも結構多いです。同じブランドでも、それぞれのラインで肌触りが違っている場合もあります。

いろいろあるけど、大抵の場合は初めちょっと違和感を感じてもなんどか洗濯しているうちによくなるものもあったり我慢できるレベルになる場合もあるので、私の場合はこのシリーズのこの色以外駄目っていうレベルではなくて、もう少し柔軟に考えても良いと思っています。

リネンの洗濯 お手入れ方法など

ピロケース、本当は毎日替えたほうがいいんだけど、大体2日1度洗濯しています。
洗濯の際の注意点には以下のような点があります。
  • 合繊の服とは一緒に洗わない。
  • 中性洗剤を使用する。
  • 反対側にして洗う。
  • アイロンは乾きかけの時点でアイロンをかけると良い。
  • セット製品(ピロケース、デュペカバー、フラットシーツ)は同じタイミングで洗う。
  • フック、ジッパー、または面ファスナー付きの服と混ぜて洗うと傷がつく可能背があるので避ける。
  • 冷たい水に一晩あなたのリネンを浸すと色と寸法を安定させることができる。
ピロケースには馬毛の自作枕を入れています。興味がある方は、
を参照していただければと思います。

参考

  1. 羽毛布団の選び方 ポーランド産グースの羽毛布団を購入したときの話
  2. 布団派 ベット派 選び方のポイント
  3. 馬毛枕 枕選びのポイントと馬毛で作る簡単自作枕
  4. イワタの敷きパッドを使ってみた感想~敷きパッドの選び方~
  5. bodydoctorのマットレスを購入したときの話
  6. 毛布の選び方 カシミヤ毛布の特徴と使用感 お勧め毛布素材
  7. ベッドの選び方 木製ベッドを選ぶときに大切な木材についての知識 ~無垢板、突板、プリント合板の違い~
  8. 寝具のメンテナンスと使っている寝具の紹介
  9. 夏にだけ使う寝具(麻の汗取りパッド)
  10. 合い掛けの羽毛布団が活躍する季節
  11. 自作枕の高さ調整 馬毛枕の場合
  12. 寝具での寝汗対策