bodydoctorのマットレスを購入したときの話

理想のマットレスとは


体圧を分散し体を支えるマットレス。どんなマットレスが理想なのでしょうか。

直立した姿勢を90度傾けた状態になるのが理想的。
マットレスメーカーや寝具店のウェブサイトでは大体こんな感じのことが書かれています。

簡単に言えば、横になった時に腰や肩が必要以上に沈み込んだり浮き上がったりせず体の軸が水平な状態になっているかどうかということです。

理想的な状態では、寝返りが打ちやすく、体のどこかに負担が集中することもありません。体に合わないマットレスだと腰や首なんかに負担がかかったりしがちです。
寝返りが打ちにくいことが原因で、体が変な状態にねじれたり、体のどこかが痺れたりすることのないようにしなければなりません。

いろんなタイプのマットレスがありますが、結局理想とする状態をどういう方法で実現するかということになってきます。

付加価値をつけたほうが高く売れるということで、よくわからない機能が付加されているマットレスもたくさんあったりしますが、マットレスが10年くらいはへたらずにちゃんとした姿勢を保つという機能を持ち続けることのできるかどうかということが本質なので、そこを重視した選び方をすればOKです。

自分の筋肉の付き方や体形、体質をきちんと把握した上で、それをきちんと店員に伝えて理解してもらった上で、最適なマットレスを勧めてくれるお店があればいいのですが、自分の体をきちんと把握することも信頼のできるお店を見つけることも大変です。どんなマットレスが自分にあってるかなんて常日頃から考えるなんてことないし、それを店員に端的に伝えるといっても難しいし、お店はお店で売りたい商品があるわけだし、店員もつい最近はいったばっかりのパートさんや特定のメーカから派遣されてきてる店員にあたることもあるし、よくわからないままお店にいって、お店の売りたい商品を買うのも嫌。ちゃんと選ぼうとするとわけがわからなくなりますね。

量販店で買えば平均的でみんなが買ってるものが買えるし、そんなに高くもないし、と思いつつ、いろいろ調べて我が家ではラテックスのマットレスを買うことになりました。

bodydoctorのラテックスのマットレス

私はbodydoctorのラテックスのマットレスを使ってます。
ポケットコイルのマットレスだと中が掃除できないし、梅雨の時期にカビっぽく感じたりしたことがあって、それがどうしても嫌だったので、ポケットコイルのマットレスは諦めました。

購入したのはラテックスのマットレス。ラテックスのカバーも洗えるし、ラテックス自体の性質として除菌効果が高くて、殺菌性、抗菌性に優れていることが選んだ理由。それに耐圧分散性にも優れています。

bodydoctorのマットレスですがウッドスプリングと一緒に使ってます。
bodydoctorと一緒に買ったウッドスプリングはラテックスとブナの木を使ってるもので、両方足すと結構な値段になりました。
このウッドスプリングは優れものでマットレスと一緒に使うと結構いい感じになります

マットレスを選び

今使っている寝具との相性を考えてマットレスを選ぶ

ものを選ぶ際にどこからスタートするのかということは結構大切だと思っています。
寝具を普段使っていない人はいない訳で、私の場合はいま使っている寝具と自分の相性を考えてみることからスタートしました。

日々熟睡できてる(できない)といった漠然としたことだけじゃなく、

  • 横になった時、変な姿勢になっていないか(自分以外の人に見てもらうと良い)
  • 痛むところがないか
  • 寝返り打ちやすいかも

といったマットレスに関係のありそうな点で問題があるかどうかまずは考えてみました。

マットレスを購入する理由を整理する

次に購入する理由を整理すると良いと思います。

  • 古くなったから?
  • 汚れてメンテナンスができなくなったから?
  • コイルやウレタンがへたったから?
  • 側が破れたから?
  • 朝起きると腰、首、肩など体の一部が痛むから?

マットレスにかける予算を検討する

3千円とか5千円とかだと、ウレタンマットレスくらいしか思いつかないけど、5万~10万円だと選べる幅が広がるし大抵の場合において好みのものが見つかるのでは、と思ってます。
10万円くらいまででいろいろ探してどうしても見つからないといったケースやとにかく高いものが欲しい、最高のものがコスパとか関係なく欲しい場合は、もっと予算を増やして考える必要があります。

一番いいものをくださいって人も結構いるんで、そんな人向けの商品を用意しておくのもメーカーとしては大事なのかも。

マットレスだけ買い替えるのではなくて、一式揃えるとなると結構お金がかかります。
例えば新生活を始めるため一式揃えようとすると、
・ベット
・掛け布団(冬用)
・掛け布団(合い用)
・毛布
・敷きパッド
・枕
・ピローケース、デュペカバー
などなど他にもたくさん必要になるので、何が今必要でなにが不要かってこともよく考えたほうが良いですね。

どんなマットレスメーカーがあるの?

コイル系とノンコイル系のマットレスがあり、日本で今購入することができるマットレスメーカーもたくさんあります。まずはメーカーのウェブサイトなんかでどんなものを作っているのか下調べをしておくと、お店にいったとき、店員とのやりとりもスムーズになるし変に迷うことが少なくなります。1つに絞るよりは2~3社に絞って選んだほうが良いし、マットレスはあまりブランドとか関係ないしあこがれで選ぶわけじゃないので、マットレスと自分の相性と耐久性、あとメンテナンス性で選ぶのが合理的。体調なんかで感じ方も変わるので日を変えて試してみるっていうのも良い方法だと思います。

スプリングマットレス

ポケットコイルが入ったマットレスを使っている人は多いのではないでしょうか。バネの形状、構成、マットレスの生地、その他の詰め物、ブランドによって値段が異なります。
私はつい最近までこのタイプのマットレスを使っていました。

スプリングマットレスではシーリー、シモンズ、サータの3Sが有名ですね。

シーリー

シーリーは、株式会社スリープセレクトが米国シーリー社とのライセンス契約及び製造委託契約にもとづき自社工場(愛知県)で製造。1963年にベッドマットレス製造を開始し、1985年に米国シーリー社とライセンス契約・技術援助契約を締結し製造・開発が始まりました。

サータ

サータは以下でも紹介していますが、ドリームベッドがライセンス契約により製造しています。

シモンズ

シモンズは1964年に設立されたシモンズ・東京ベッド製造株式会社が製造。1987米国シモンズから資本的に独立。工場は日本にある富士小山工場のほか海外にもあるようです。

日本ベッド

日本ベッドは大正15年に、日本初のベッド製造会社として宇佐見竹治が興した会社。
1940年頃には本格的にマットレスの生産を開始。綿や羊毛・馬毛などの天然素材を利用して、ボタン刺し、縫い込みといった手法を駆使したマットレスを製造していたそうです。
ウェブサイトもそこそこ充実してて日本ベッドのウェブサイトには会社の歩みとともに、古い時代のマットレスの写真なんかも掲載されてます。
2016年度の新商品発表会で展示されたという手づくりのマットレス。こんなのを使ってみたいなぁと思ったりしました。

ドリームベッド

ドリームベッドは、自社ブランドである「ドリームベッド」のほか、「Serta(サータ)」「ligne roset(リーン・ロゼ)」「ruf(ルフ)」などの海外ブランドも、ライセンス契約により製造しています。工場は広島県にあります。ウェブサイトにベッドや睡眠に関することがいろいろ書いています。

東京スプリング

東京スプリングは、埼玉県に本社工場があるマットレス製造会社。設立は1947年。全行程を国内自社工場で製造しているこの会社は、2009年にスイス スプール社製プリヒーティングポケットコイル製造マシンを導入するなどこだわりのあるマットレスを製造しているそうです。

その他にもフランスベッド、アンネルベッドなどいろんなメーカーがあります。

ポケットコイル系のマットレスはいろんな会社があるってことで競争も激しそうです。

その他

ポケットコイル以外では、ウレタンやラテックスなんかを主材としたマットレスがあります。
ラテックスだと関家具が総代理店になっているセンベラ(sembella)やグローバル産業株式会社が扱っているbodydoctorなんかがあります。

その他、エアウィーヴや東洋紡のブレスエアーのような合成樹脂をインスタントラーメン状にしたような材料を使っているマットレスなんかがあります。

マットレスの品質表示


スプリングマットレスやウレタンマットレスでは品質表示の方法が定められています。

例えば、何をウレタンフォームマットレスとするかっていう定義だと、「通常敷布団の下に敷いて用いる形態のものでウレタンフォームの部分の最大の厚さが50ミリメートル以上のもの」っていう風に決まってます。

硬さも日本工業規格K6400-2規定する硬さ試験の測定方法により得た数値をニュートン(重量キログラム)単位で表示したものの大きさに応じ、かため、ふつう、やわらかめといった表示をする必要があります。

110ニュートン以上がかため、75ニュートン以上110ニュートン未満がふつう、75ニュートン未満がやわらかめということになります。

スプリングマットレスですが品質表示の方法が簡略化されたみたいです。以下の現行の表示方法を見ても硬いのか柔らかいのか判断できず残念です。

参考

  1. 布団派 ベット派 選び方のポイント
  2. 馬毛枕 枕選びのポイントと馬毛で作る簡単自作枕
  3. イワタの敷きパッドを使ってみた感想~敷きパッドの選び方~
  4. Alexandre Turpaultのピロケース ベッドリネンの選び方
  5. 毛布の選び方 カシミヤ毛布の特徴と使用感 お勧め毛布素材
  6. ベッドの選び方 木製ベッドを選ぶときに大切な木材についての知識 ~無垢板、突板、プリント合板の違い~
  7. 寝具のメンテナンスと使っている寝具の紹介
  8. 夏にだけ使う寝具(麻の汗取りパッド)
  9. 合い掛けの羽毛布団が活躍する季節
  10. 自作枕の高さ調整 馬毛枕の場
  11. 寝具での寝汗対策