ハリスツイード(Harris Tweed)のサンプル生地

箪笥の整理をしていると、ハリスツイードのサンプル生地が出てきました。このサンプル生地は私のものではなく旦那がもらってきたサンプルなのですが。

ハリスツイード、10年くらい前から流行っているのかな?
数年前からイオンとかしまむらなんかでもハリスツイードのロゴマークをよく見るようになりました。

ハリスツイードとは

ツイードですが元々はスコットランド産の羊毛を手紡ぎした太い糸を手織りした縮絨起毛が行われていない織物のことを指していました。
といっても、最近はスコットランド産の羊毛かどうかとか手織りかどうかで区別されているわけではなく、昔からあるツイード風の生地をツイードと呼んでいます。

ハリスツイードは、スコットランドのOuter Hebrides諸島発祥のTweed(ツイード)生地のことで、ヴァージンウールを使用して、島内で染色、紡績をし、職人の自宅で手織りされたものと決まっているみたい。

元々のハリスツイードは手紡ぎ、手織りということなんだけど、紡績や織られたあとの整理の工程は工場で、織る工程が職人の自宅の人力織機で行われています。

ハリスツイードの風合い

ハリスツイードの生地というと、硬くて丈夫そして重たいイメージがあります。馴染むまでにかかる期間も数か月とか1年っていう単位ではないし、何十年にもわたって着用できるくらい耐久性がある生地といった感じに紹介されていたのを読んだことがあります。

このサンプルの生地は、そんなに硬いって感じではなくって、ウールの直径ですが30μmくらい。ただ生地の重量はコートなみですね。それでも織りを工夫しているのか、そんなにチクチクする感じはあまりありません。触った感触はドライな感じで、確かに上手に作らないと硬い感じのジャケットになりそうな感じがしますね。

とてもたくさんのハリスツイードの製品がありますが、いい加減なものが増えすぎるというのはやっぱり良くなくて誤解を生む原因にもなるんじゃないかなぁと思いつつ、小物のよくわからない製品はともかくハリスツイード自体はしぶとく残っていくので心配ないのかなと思っています。

この生地は、独特の魅力があるといえばあって、場所とかを選んで上手に身に着ければとってもいいんじゃないかなって思います。

一過性のブームによって、特定の商品がいっぺんに広がっていく傾向があったりするわけですが、ブームの時もそうではないときも、商品のクオリティが変わらず(あるいはクオリティがより上がる)にいられるものってのは立派だなぁと思います。

ハリスツイード、元々はOuter Hebrides諸島の人たちが漁のための作業着を自分で作っていたのがはじまりだといわれています。なので高級な生地というわけではありません。昔から作られてるツイード生地の1つです。

とても味のある生地ということもあって、最近はなんというか何にでも使われていたりと変なことになってはいるものの、ブームが過ぎ去っても廃れることなさそうです。

ちなみにこのサンプル生地は、色杢っていう多色の色糸を紡いだ独特の織り柄の生地になるそうで、すこし華やかな感じになるような織り方をしてるそうです。値段も幅1.5mでmあたり1万5千円くらいとちょっと高めらしいです。ネットでいろいろみてると大体mあたり1万円くらいで売ってるみたいですね。

<ハリスツイードのサンプル生地>
Harris Tweed Sample

参考

The Harris Tweed Authority
ハリスツイード協会ブランド使用規則が掲載されいて日本語版もあります。